海岸を跨ぐコンクリートアーチ橋を、特急「あしずり」が駆け抜けていきます。

ギャラリー
構図

車両
2700系

路線概況
地理
香川県多度津町の多度津駅から高知県高岡郡四万十町の窪川駅までを結ぶ198.7kmの路線です。瀬戸内から太平洋岸へと四国山地を越えて縦走するため、険しく、そして海が近い四国の山の特徴を車窓に強く感じることができます。
全線が単線で、予讃線と接続する多度津側は多くの列車が高松・岡山方面と直通し、土佐くろしお鉄道中村線と接続する窪川側は特急列車が中村方面と直通します。
多度津を出た列車は讃岐山脈を抜け、吉野川へと出てから川沿いの線路を遡ります。大歩危・小歩危では奇岩と渓谷美が続き、深い山あいを縫って県境を越えると、曲線を重ねながら高知平野へと一気に降りていきます。県都高知を過ぎてからも線路は内陸を西へと続き、須崎で太平洋を望みますが、久礼の街を過ぎると山へと入り、清流 四万十川と出会う窪川へと至ります。
車両
高知を境にほとんどの列車が系統分離されていて、高知〜窪川のこの区間は2000系・2700系による特急「あしずり」「しまんと」と、1000形による普通列車が運行されています。
撮影情報
日時・場所
2025年8月下旬の9時〜10時頃に、高知県須崎市で撮影しました。
撮影した場所 (撮影地)
四国旅客鉄道 土讃線 安和 → 土佐新荘 間で、並走する国道56号線の久保宇津トンネル付近から海側の集落へと入り、さらに進んだ岬の尾根です。
33.37168909799887, 133.27111914645462
当地への案内については、ありがたいことに詳しく解説を公開してくださっている方がいらっしゃいます。ただ、撮影地AでもBでもなく、私は「木の柱」の上の段にカメラを構えました。
トタンを過ぎてもモノレールに沿って進み、大きな杉の木で尾根を回り込むところから少し下っていった先がそこです。
撮影地よもやま話
撮影したこの橋梁は「第二領地橋梁」といい、1938年に竣工した歴史ある橋です。「日本初の鉄道用5径間連続RC開腹アーチ橋」として、土木遺産に選奨されています。
撮影後記
てっきり2000系のアンパンマンラッピングは消滅したと思っていたのですが、運転開始25周年を謳って復活していたようです。これを知りませんでしたので、やってきた時はとても驚き落胆しました。
子供たちには人気なのでしょうが、自然の風景と馴染んだ写真を狙っていたもので、仕方なくそこから2時間以上待って、次の「あしずり」を撮影したのが冒頭の写真です。