根室本線 ランプ小屋

Winter-Night

鉄道黎明期、客車内の照明に使う灯油ランプを格納するために、いくつかの駅にはランプ小屋が建設されたそうです。すでに役目を終え、構内にひっそりと佇むランプ小屋が見守るなか、上り列車が走り出します。

金山駅を発ち根室本線を下金山へと走り出すキハ40系
SONY α7III + SEL35F18F f1.8 1/80s (cropped)

気温は氷点下15℃。吐き出す排煙の水蒸気が一瞬で凍り、白く立ち登ります。

ギャラリー

移ろい

停車中の風景です

根室本線の金山駅に停車するキハ40系
SONY α7III + SEL35F18F f3.5 0.8s (cropped)

車両

根室本線の滝川から東鹿越までのこの区間では、キハ40系の普通・快速列車が運行されています。

このJR北海道標準色の他にも、急行宗谷色や朱一色の首都圏色などに塗装された車両も運転されています。

撮影情報

日時・場所

2023年12月下旬の18時頃に北海道空知郡南富良野町にて撮影しました。

撮影した場所 (撮影地)

北海道旅客鉄道 根室本線 金山駅のホーム上です。

43.13594775677359, 142.41621226259934

撮影地周辺の状況

撮影地周辺の様子
撮影地周辺の様子

構内踏切を渡り、駅舎とは反対側のホームの先端付近から撮影しました。

ランプ小屋については、残存している資料も少なく、建設時期がわからないもの多いそうです。

このランプ小屋は、いつから行き交う列車を見守っているのでしょうか。

撮影地よもやま話

この区間を含む、根室本線 富良野〜新得 間は2024年4月1日を以て路線廃止となりました。

根室線(富良野・新得間)の鉄道事業廃止届の提出について
JR北海道 ニュースリリース

すでに災害で東鹿越から先に列車は直通していませんでしたが、まだ構内には「釧路方面」の案内が残っていました。

ホームに残る釧路方面の案内

駅舎には、金山ダム建設の際に付け替えられた旧線跡の紹介も掲示されていました。

付け替えられた新線も廃線となり、旧線とともに自然へと還っていくことでしょう。本当に、寂しい限りです。

駅舎内に掲示されていた旧線跡の案内

撮影後記

初めて訪れた際には、この煉瓦積みの建物が何なのかわからず不思議に思っていました。鉄路を支えた歴史ある建物とわかり、廃線前に列車とともに撮影したく再訪しました。

構図の整理に妙案が浮かばず、また、明暗差も強く悩ましい環境でしたが、写真に雰囲気は残せたかと思っています。

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