台原森林公園からトンネルへと、色付きはじめた夕日が差し込みます。レールに反射する前照灯も、なんだか夕焼け色のようです。
ギャラリー
移ろい
車両
仙台市地下鉄の南北線はこの1000系のみで運用されていますが、2024年度より新しく3000系が導入され、徐々に交代していくようです。
撮影情報
日時・場所
2022年5月上旬の17時頃に宮城県仙台市青葉区にて撮影しました。
撮影した場所 (撮影地)
仙台市地下鉄南北線 旭ヶ丘駅ホームの台原方です。
38.295110191435846, 140.883600381324
撮影地よもやま話
旭ヶ丘駅の前後の区間は地形をうまく活かして建設されていて、崖に沿って地上に線路を敷いたあと、線路を覆って上に道を通し、道と線路の間に駅を作ったような構造となっています。
トンネルの西側は、線路と地続きで台原森林公園に接しています。開口部が設けられていて、列車からは公園が望め、公園からは列車が走る様子を見ることができます。
一方でトンネルの東側は、トンネルや駅の上部に建設された道路から地続きの格好になっています。トンネルにも開口部は無く、コンクリート壁の構造となっています。
トンネルのようでありながら陽の光が差し込む不思議な風景が見られるのは、こういった構造のおかげです。
ちなみに、台原駅と旭ヶ丘駅の間には分水嶺があり、北仙台駅を出た列車は台原駅の先までは上り坂、そこからは下り坂となっています。
古くは、仙台市内から加美町まで仙台鉄道という軽便鉄道が走っていましたが、その線路もこの付近で分水嶺を越えており、ちょうど写真に撮影したカーブのあたりが線路跡だったようです。
軽便鉄道の線路は現在のトンネルのすぐ横を通って、そこから公園として整備される前の台原森林公園を抜けて仙台川沿いに出て、八乙女、市名坂へと伸びていたようです。
仙台鉄道の線路跡は、いくつかのサイトで詳しく紹介されています。
撮影後記
旭ヶ丘駅の西半分は柱と開口部の構造になっていて、ホームやコンコース階から台原森林公園が望めます。明るく開放的な素敵な雰囲気の駅で、仙台クラシックフェスティバルの期間には「駅コンサート」が開催されます。