八高南線

八高線を東飯能から金子へと入間川を渡る209系

SONY α7RIV + SEL35F14GM f2.0 1/800s

八高線のうち、電化されている八王子〜高麗川間 (八高南線) の鉄道風景です。
四季や時の移ろいで表情を変える鉄道の情景をお楽しみください。

路線概況

地理

東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までの92.0kmを結びます。張り出した山裾を時に越えつつ関東山地の東麓を進む路線は、変化に富み魅力的な風景を描きます。

全線を通して運転される列車はなく、高麗川駅を境に運転系統は分離されています。南側は電化され川越線との直通運転がされる一方、北側の非電化区間の列車は高崎線に乗り入れています。この北側の非電化区間を「八高北線」、南の電化区間を「八高南線」と呼び分けることがあり、当サイトでもタグを分けて使用しています。

八高南線は八王子駅を出て浅川と多摩川を渡り、住宅街を進んで行きます。拝島で青梅線・五日市線・西武拝島線と別れた後は、国道16号線とともに米軍横田基地の間を抜けしばらく走ると、それまでの平地から一転して山間の景色へと車窓が変わります。峠を一つ越え飯能、また一つ越え日高の街へと降りるとそこが高麗川駅。路線自体はさらに高崎方面へと続きますが、列車はここから川越線に入り小江戸 川越の街へと向かっていきます。

車両

高麗川駅から南側は、209系3500番台とE231系3000番台が川越線と直通して走っています。

ギャラリー

Winter-Daylight

八高線 天井のないトンネル

隣の飛行場のために蓋をされた線路は、かつて八高線唯一のトンネルとして存在していました。電化に伴い天井が取り払われた今も、銘板に歴史を残します。
Winter-Daylight

八高線 彼方の富士

列車が越えていくのは、張り出した秩父山地の裾野。その遥か向こうに望むのは、雪化粧をした富士山です。
Spring-Twilight

八高線 陰陽

昼と夜が交代するこの時間、昼と夜と主役が変わるこの季節。春分と秋分、年2回の一瞬と列車が交わります。
Winter-Twilight

八高線 両開き分岐器

単線の交換駅に架かる跨線橋から見下ろす構内。列車の前照灯に、両開きの分岐器が光ります。