車体に纏った水色はJR四国のコーポレートカラー。夏の青空とよく似合います。

ギャラリー
構図

路線概況
地理
香川県高松市の高松駅から愛媛県宇和島市の宇和島駅までを結ぶ298.2kmの路線です。四国の北岸をたどり、瀬戸内海の海沿いや山間を走り抜ける車窓の豊かさは、四国の幹線の中でも随一といわれます。
JR四国の中で最長の路線距離を有し、以下のように区間によって異なる特徴を有します。特に、伊予市から伊予大洲までは新線 (山線・内子線) と旧線 (海線) が並走している点が興味深く、前者は特急街道、後者は観光路線として棲み分けがなされています。
- 本四備讃線や高徳線・土讃線と接続して四国の玄関口となっている、高松から多度津までの複線電化区間
- 多度津から瀬戸内海沿いを進み、松山を経て伊予市まで至る単線電化区間
- 伊予市から伊予大洲までのうち、伊予灘沿いを進み伊予長浜を経て伊予大洲に至る、通称「旧線」「海線」「愛ある伊予灘線」と呼ばれる単線非電化区間
- 伊予市から伊予大洲までのうち、内子までの支線と内子線が一体的となり短絡ルートを形成している、通称「新線」「山線」と呼ばれる単線非電化区間
- 伊予大洲から、大分航路のフェリーが発着する八幡浜を経て宇和島に至る単線非電化区間
このうち海線を経由する列車は、伊予市を発つと次の向井原で新線と分かれ、伊予灘に寄り添うように西へと進みます。車窓には穏やかな海と漁村、段々畑が続き、下灘駅ではホームの正面に海が広がる絶景が旅人を迎えます。やがて伊予長浜に到着すると、線路は海を背にして肱川の流れに沿って内陸へ。川沿いの落ち着いた風景の中をたどり、やがて新線と合流する伊予大洲へと到着します。
車両
普通列車として写真のキハ54系が主に活躍しています。一部にキハ185系での運用があるほか、土休日を中心に観光列車「伊予灘ものがたり」が運行されています。
撮影情報
日時・場所
2025年8月下旬の15時頃に、愛媛県大洲市で撮影しました。
撮影した場所 (撮影地)
四国旅客鉄道 予讃線 喜多灘→伊予長浜 間で、並走する国道378号線の歩道上です。
33.63018081132782, 132.5177469621835
撮影後記
暑い一日、ただ、雲が多く空模様はすっきりしない一日でした。どこから撮影しようかと国道を走っていたとこと、少し線路が高くなっていてカーブを描いている場所を見つけました。空を背景に列車を撮れるかと近づいてみると、国道の標識は入るものの構図は及第点。もっと雲が少なければ理想的でしたが、青空と水色の車体の協演が叶いました。