いろどりの鉄道風景

シェッドの奥で抜けるのは、来春開業の北陸新幹線。主役交代前の、最後の夏の風景です。

北陸道をくぐり、交直セクションを片目で通過する列車たち。北陸の人流を支えた在来線特急が行き交う姿は、来春で見納めです。

色鮮やかな石州瓦の家が素敵な里を、特急列車が駆け抜けます。

陽炎が揺らめくトンネルの向こうから、特急「やくも」が駆けて来ます。

岡山城へと辿る旭川が刻んだ、深緑の山々。その谷筋を行く朱色の普通列車が駅へと停まります。

木々が迫りまるでトンネルのような鉄路を、国鉄型の気動車が進みます。

夏草が敷く絨毯のような鉄路を、国鉄型の気動車が進みます。

夏草茂る鉄路を行く、国鉄時代の気動車。薩摩富士こと開聞岳が見守る静かな駅に、ブレーキとエンジンの音が響きます。