山

青空に続く、山の緑と川面の緑。生命感あふれる夏の緑色に、列車の緑色が溶け込みます。

大白川を出て六十里越へと挑むキハ110系。スノーシェッドを抜けて川を渡り、新潟から福島を目指します。

第八まで続く只見川橋梁も、最後は「渡らずの鉄橋」として、急峻な只見川の地形を越えていきます。豪雨被害から立ち直った鉄路に、列車がやってきました。

夏風が吹く里の風景を、「びゅうコースター風っこ」がのんびりと走ります。

琵琶湖の水が浪々なみなみと流れる宇治川。単線の橋梁を普通列車が京都へと走り去って行きました。

かつては雨乞いの儀式も行われていたという万灯呂山を背に、盛夏の田園地帯をウグイス色の103系が走ります。

往年の名車583系が、通い慣れた奥羽本線を久しぶりに駆け抜けます。松原トンネルを抜け、下内川に架かる橋梁を行く列車を、名所「長走風穴」から望みました。

霧が立ち込める山中に今も残るスイッチバック。秘境駅として知られる坪尻駅のホームを傍目に、特急「南風」は高知へと急ぎます。