八高北線

八高線のうち、非電化となっている高麗川〜倉賀野間 (八高北線) の鉄道風景です。
四季や時の移ろいで表情を変える鉄道の情景をお楽しみください。

路線概況

地理

東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までの92.0kmを結びます。張り出した山裾を時に越えつつ関東山地の東麓を進む路線は、変化に富み魅力的な風景を描きます。

全線を通して運転される列車はなく、高麗川駅を境に運転系統は分離されています。南側は電化され川越線との直通運転がされる一方、北側の非電化区間の列車は高崎線に乗り入れています。この北側の非電化区間を「八高北線」、南の電化区間を「八高南線」と呼び分けることがあり、当サイトでもタグを分けて使用しています。

八高北線は高麗川駅を出てからいくつもの川と山を越えて行きます。越辺川には梅林の越生、槻川には和紙の小川町と、山と山の合間には美しい川と集落が続きます。荒川を渡り寄居駅の先からは風景が一転し、関東平野の田園風景を進みます。遠く山を眺めながら、関東一の清流とも呼ばれる神流川を渡ると群馬県へ。上越新幹線と上信越自動車道をくぐり、高崎線へと合流していきます。

車両

高麗川駅から北側、倉賀野駅を経て高崎駅まで、写真のキハ110系が走っています。

ギャラリー

Summer-Twilight

八高線 荒川橋梁と踏切 〜薄暮〜

寄居の街を発ち荒川へと差し掛かった列車が、踏切の灯りに一瞬浮かび上がります。
Summer-Twilight

八高線 荒川橋梁と踏切 〜雨〜

ヘッドライトに雨を浮かばせて、列車が荒川橋梁を渡ってきました。
Summer-Twilight

八高線 松久の堀割

夕焼け空を写して輝く線路を、屋根を夕焼け色に染めたキハが走ります。
Summer-Twilight

八高線 毛呂の堀割

排気ガスの煙を残しながら、夏の夕暮れの堀割をキハが走り去っていきます。
Summer-Twilight

八高線 夕暮れの荒川

夕焼け空を映して染まる朱色の川面。滔々と流れる荒川を、汽笛を鳴らして列車が渡ります。
Summer-Twilight

八高線 小さな花畑

ひまわりが咲く小さな花畑の脇を、列車が駆け抜けます。
Summer-Daylight

八高線 青空橋梁

チリチリと灼けつく夏の陽光の下、段丘崖の林を飛び出したキハが荒川橋梁を渡ります。
Spring-Daylight

八高線 曇天の郡境を越す

張り出した秩父山地の裾が分つ二つの町。時折舞う霧雨が木々を湿らせる薄暗い峠を越えて、キハ110系が比企郡小川町から大里郡寄居町へと走ります。
Spring-Daylight

八高線 河岸段丘を登る

雨も疎なとある春の日。新緑の木々の隙間にキハの姿が浮かびます。擁壁を築きながら崖を斜めに登る線路を、列車は次の街へと向かっていきます。
Spring-Daylight

八高線 仙元山麓

新緑のに囲まれたS字カーブの先から、緑色のキハがやってきました。