八高線 とある道

Summer-Twilight

蝉の音を聴きながら、散歩道に立ち止まり夕闇が迫る空を仰ぐ。贅沢な夏のひと時を、列車が駆け抜けていきました。

八高線を竹沢から折原へと走るキハ110系
SONY α7RIV + SEL55F18Z f3.5 1/1250s

路線概況

地理

東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までの92.0kmを結びます。張り出した山裾を時に越えつつ関東山地の東麓を進む路線は、変化に富み魅力的な風景を描きます。

全線を通して運転される列車はなく、高麗川駅を境に運転系統は分離されています。南側は電化され川越線との直通運転がされる一方、北側の非電化区間の列車は高崎線に乗り入れています。この北側の非電化区間を「八高北線」、南の電化区間を「八高南線」と呼び分けることがあり、当サイトでもタグを分けて使用しています。

八高北線は高麗川駅を出てからいくつもの川と山を越えて行きます。越辺川には梅林の越生、槻川には和紙の小川町と、山と山の合間には美しい川と集落が続きます。荒川を渡り寄居駅の先からは風景が一転し、関東平野の田園風景を進みます。遠く山を眺めながら、関東一の清流とも呼ばれる神流川を渡ると群馬県へ。上越新幹線と上信越自動車道をくぐり、高崎線へと合流していきます。

車両

高麗川駅から北側、倉賀野駅を経て高崎駅まで、写真のキハ110系が走っています。

撮影情報

日時・場所

2023年8月中旬の18時頃に埼玉県大里郡寄居町で撮影しました。

撮影した場所 (撮影地)

東日本旅客鉄道 八高線 竹沢→折原 間で、「五之坪橋梁」が五の坪川とともに渡る道路の、下流側の道路脇です。

36.089933958561915, 139.20247059216894

撮影地周辺の状況

「通り抜けできない」と標識にある通り、この先の集落へのみ続く道で、車通りも人通りも疎らです。

道路に沿ってちょっとした広場になっているところに三脚を構えました。

撮影後記

橋の下に続く道の曲がり具合と、脇に佇む標識の寂れ具合に惹かれて撮影しました。

以前、偶然通りかかって出会った風景ですが、その時はカメラの設定を誤り撮影に失敗しています。初夏の昼間のことで、青空と新緑が美しく、撮り逃したことを残念に思っていました。

今回は夕暮れ時に訪問しましたが、雰囲気ある写真が撮影でき嬉しく思っています。

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