八高線 秋の路端

Autumn-Daylight写真館

秋の木立の下、道端に祀られた優しい表情の石像。歩いて往来していた旅人たちは鉄路へと移り、気付かれることもなくなった今も、行き交う列車を静かに、あたたかく見守っています。

八高線を群馬藤岡から丹荘へと走るキハ110系
SONY α1 + TAMRON A058 35-150mm F2-2.8 E f8 1/1600s

ギャラリー

構図

八高線を群馬藤岡から丹荘へと走るキハ110系
SONY α1 + TAMRON A058 35-150mm F2-2.8 E f8 1/1600s
八高線を丹荘から群馬藤岡へと走るキハ110系
SONY α1 + TAMRON A058 35-150mm F2-2.8 E f8 1/1000s

路線概況

地理

東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までの92.0kmを結びます。張り出した山裾を時に越えつつ関東山地の東麓を進む路線は、変化に富み魅力的な風景を描きます。

全線を通して運転される列車はなく、高麗川駅を境に運転系統は分離されています。南側は電化され川越線との直通運転がされる一方、北側の非電化区間の列車は高崎線に乗り入れています。この北側の非電化区間を「八高北線」、南の電化区間を「八高南線」と呼び分けることがあり、当サイトでもタグを分けて使用しています。

八高北線は高麗川駅を出てからいくつもの川と山を越えて行きます。越辺川には梅林の越生、槻川には和紙の小川町と、山と山の合間には美しい川と集落が続きます。荒川を渡り寄居駅の先からは風景が一転し、関東平野の田園風景を進みます。遠く山を眺めながら、関東一の清流とも呼ばれる神流川を渡ると群馬県へ。上越新幹線と上信越自動車道をくぐり、高崎線へと合流していきます。

車両

高麗川駅から北側、倉賀野駅を経て高崎駅まで、写真のキハ110系が走っています。

まもなくHB-E220系への置き換えが始まり、2026年にはキハ110系は当路線から撤退すると発表されています。

撮影情報

日時・場所

2025年11月下旬の13時頃に群馬県藤岡市にて撮影しました。

撮影した場所 (撮影地)

東日本旅客鉄道 八高線 丹荘→群馬藤岡 間で、神流川を渡り北へと進路を変える右カーブの外側に沿う道の道路端です。

36.22842373366062, 139.0818177076663

撮影後記

走り去る列車は一瞬で、旅人こそ存在を知らぬ間に通り過ぎてしまいますが、誰かが供えたであろうどんぐりに、地元の方の愛情を感じました。

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