紅葉が傘さす鳥居をくぐるかのように、列車が一瞬だけ顔をのぞかせます。

ギャラリー
同じ場所で
違う時間に
午後の逆光が紅葉を輝かせます。

路線概況
地理
東京都八王子市の八王子駅から群馬県高崎市の倉賀野駅までの92.0kmを結びます。張り出した山裾を時に越えつつ関東山地の東麓を進む路線は、変化に富み魅力的な風景を描きます。
全線を通して運転される列車はなく、高麗川駅を境に運転系統は分離されています。南側は電化され川越線との直通運転がされる一方、北側の非電化区間の列車は高崎線に乗り入れています。この北側の非電化区間を「八高北線」、南の電化区間を「八高南線」と呼び分けることがあり、当サイトでもタグを分けて使用しています。
八高北線は高麗川駅を出てからいくつもの川と山を越えて行きます。越辺川には梅林の越生、槻川には和紙の小川町と、山と山の合間には美しい川と集落が続きます。荒川を渡り寄居駅の先からは風景が一転し、関東平野の田園風景を進みます。遠く山を眺めながら、関東一の清流とも呼ばれる神流川を渡ると群馬県へ。上越新幹線と上信越自動車道をくぐり、高崎線へと合流していきます。
車両
高麗川駅から北側、倉賀野駅を経て高崎駅まで、写真のキハ110系が走っています。
まもなくHB-E220系への置き換えが始まり、2026年にはキハ110系は当路線から撤退すると発表されています。
撮影情報
日時・場所
2025年11月下旬の11時頃と15時頃に、埼玉県大里郡寄居町で撮影しました。
撮影した場所 (撮影地)
東日本旅客鉄道 八高線 折原→竹沢 間で、五の坪川を渡った先で線路の左側に並走する道から、第一西之入踏切の手前で左斜め前へと坂道を登っていった、八坂神社の参道です。
36.08784977778919, 139.20570238230715
撮影後記
すぐ近くに踏切があり、エンジン音もよく聞こえるので列車の接近はわかりやすかったです。
ただ、柵と標縄の間に列車の顔が収まるような位置は、見極めが難しかったです。鳥居に近づけば上下方向の余裕を大きくできますが、紅葉をしっかり入れたかったため、後ろに下がり地面スレスレの位置で撮影に臨みました。レールの見え方から列車の通過位置を予測し、ドキドキしながら列車を待ちましたが、結果、良い位置に顔が収まってくれました。



